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Primal Scream(プライマルスクリーム)

プライマル・スクリーム(Primal Scream)は1982年にスコットランドのグラスゴーでボビー・ギレスピーとジム・ビーティー(1987年に脱退)によって結成されたロックバンドである。ロックンロールからブルース、ガレージロック、パンク、ポップ・ミュージック、マッドチェスター、ダブ、ファンク、エレクトロニカ、アシッド、サイケ、ビッグビート、テクノ、前衛音楽、カントリーまで、アルバムごとに幅広いジャンルを横断し続ける特異な音楽性は評価が高い。

現在のメンバー

* ボビー・ギレスピー

ヴォーカリスト。元ドラマーで、他のメンバーと同じく実際は様々な楽器を扱える。多くの曲の作詞を手がける。40代半ばの年齢に不相応な痩身長髪の美青年風ルックス。 

* アンドリュー・イネス

ギタリスト。メンバーでありながらバンドのプロデュース自体をこなすことも多い。

* ゲイリー・モンフィールド "マニ"

元ストーン・ローゼズの名ベーシスト。中期以降のバンドのサウンドに欠かせない存在。

* マーティン・ダフィー

キーボーディスト。元フェルト在籍。

* ダーリン・ムーニー

ドラマー。元ゲイリー・ムーアのバックバンド。

評価・音楽性

* Primal Scream(プライマルスクリーム)はその長きに渡る活動の中で、多分に音楽性を変化させてきた。しかし、ボビー・ギレスピーら中心メンバーが愛するロックンロールミュージックへの敬意はたびたびその作品の中に表出する。実験的な色を持った作品も多い一方で、キャリアの節目にはそれらストレートなロックンロールを志向した作品をたびたび発表する。これらロックンロール的作品は他の作品よりセールスに恵まれる一方、発表直後はそれほど評論の評価が芳しくない例が多い。一方でパンク・ロック的なアナキズムな精神も、その音楽を語る上で欠かすことはできないだろう。

また、Primal Scream(プライマルスクリーム)はドラッグ・レイヴカルチャーに深い結びつきを持ったバンドだとも言える。その表現志向や歌詞の底辺には、ボビー・ギレスピーらが愛してやまないドラッグカルチャーへの思いが見え隠れし、これはほとんどの作品において同様である。

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概要

* 1984年まで、ボビー・ギレスピーはジーザス&メリーチェインのドラマーとしての活動と並行してバンド活動をしていた。

活動当初のメンバーは前述の二人とアンドリュー・イネス、ロバート・ヤング。2006年現在、幾度かのメンバーチェンジを経てフェルトのキーボディストであったマーティン・ダフィー、ストーン・ローゼズのベーシストであったゲイリー・モンフィールド(マニ)、ドラマーにゲイリー・ムーアとの仕事で知られるダーリン・ムーニーを加えたラインナップとなった。
またマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズがツアー・ギタリスト、プロデューサーとして加わっていたとこともあった。2006年のツアーではロバート・ヤングが参加せず、代わりにモリッシーのツアーギタリストも務めたこともある、リトル・バーリーのバーリー・カドガンがツアーに参加している。

1985年にシングル曲「オール・フォール・ダウン」をクリエイション・レコーズからリリースしてデビュー。しばしばスキャンダラスな話題を提供しながらも特に目立った活動停止期間もなくコンスタントに活動を続けている。

1982年 - 1989年

* 1982年にボビー・ギレスピーは学友であったジム・ビーティーと組み、elemental noise tapesをレコーディングした。その後、彼らはPrimal Scream(プライマルスクリーム)を名乗り、最初のライブを行った。
ギレスピーとビーティーはロバート・ヤング、ドラマーにトム・マガーク、タンバリンにマーティン・St・ジョンを加えたラインアップで「オール・フォール・ダウン」(この後、ギレスピーはジーザズ・アンド・メリーチェインから脱退、プライマル・スクリームの活動に専念する事になる)、と「クリスタル・クレセント」をリリースした。

1986年にアンドリュー・イネスがバンドに加わった。トム・マガークはバンドを脱退し、フィル・キングとデイヴ・モーガンの二人がスタジオとライブでそれぞれドラムを担当した。1987年によりサイケデリック色を強めたデビュー・アルバム 『ソニック・フラワー・グルーヴ』 をリリース。このアルバムからは「インペリアル」、「ジェントル・チューズデイ」がシングル・カットされチャート・インを果たした。その後ジム・ビーティーが自身のバンド、スパイリア Xの為にバンドを脱退した。

バンドはサイケデリックなサウンドから影響を受けていたと同時にMC5、ストゥージズ、そして1960年代のデトロイト・ガレージ・ロックからも大きな影響を受けていた。
1989年、前述の要素に加えローリング・ストーンズに触発されたセカンド・アルバム 『Primal Scream(プライマルスクリーム)』をリリースした。この音楽性の劇的な変化はバンドにとって大きなリスクとなった。ファン離れが進み、当時の音楽雑誌からはことごとくネガティブな評価を受けるはめになってしまった。この時代の楽曲はベストアルバム『ダーティー・ヒッツ』には収録されておらず、ライブでも演奏されていない。

1991年

* 1991年にリリースされた『スクリーマデリカ』は一躍、メインストリームにバンドの存在を知らしめる事になった。前作『Primal Scream(プライマルスクリーム)』に収録されていた「アイム・ルージング・モア・ザン・アイル・エヴァー・ハヴ」はアンドリュー・ウェザオールによってリミックスされ、「ローデッド」として再収録された。この曲は当時のあらゆるクラブでプレイされ、ストーン・ローゼズの「フールズ・ゴールド」やハッピー・マンデーズの「ステップ・オン」と並んでマンチェスター・ムーブメントを代表する楽曲となった。

「ローデッド」の次には「カム・トゥギャザー」がシングル・カットされた。ナターシャ・キンスキー主演の『パリ、テキサス』とエルヴィス・プレスリーの「サスピシャス・マインド」のギター・リフがサンプリングされたこのサイケデリック・ゴスペルとも言うべきトラックは後年、イビザにおけるクラシックとなる。

こうして『スクリーマデリカ』は大きな成功を収める事となった。本作は「ムーヴィン・オン・アップ」のようなロックンロールの他にキング・タビーなどから影響を受け、サイケデリック・ダブと呼ばれた「ハイヤー・ザン・ザ・サン」、当時のクラブシーンで人気を博した「ドント・ファイト・フィール・イット」、「スリップ・インサイド・ディス・ハウス」(サーティーン・フロアズ・エレベーターのカヴァー)など、前作の評価とは一転し、収録された楽曲がほとんど好評であった。

1994年

* その後、『ディキシー・ナーコep』でウェザーオールとの仕事を一旦終了させたバンドは1994年『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』をリリースする。ジョージ・クリントン、トム・ダウドら錚々たる面々を迎えて製作されたアルバムだったが、前作での高評価を地に落とすような評価しか受けられなかった。しかし商業面ではシングル・カットされた「ロックス」がヒット、アルバムもチャート2位(これは2007年現在、彼らの作品の中で最高順位)を記録するなど成功を収めている。

1997年 - 2002年

* その後、彼らは『バニシング・ポイント』(1997年)でアーティストとしての評価を取り戻し、2000年には『エクスターミネーター』をリリース。ハードコアなエレクトロパンクを披露し、その衝撃的な音、歌詞が絶賛される。クリエイション消滅後は、ソニー傘下のコロムビア・レコードと契約。2002年には度重なる発売延期の後、『イービル・ヒート』をリリース。ボビー・ギレスピー自ら「エレクトロニックガレージバンド・フューチャーロックンロール」と豪語したアルバムは、本国イギリス以上に日本で大絶賛を持って迎えられ、日本ツアーは盛況を博した。

2006年 - 2008年

2006年に発表した『ライオット・シティ・ブルース』では、原点回帰的なガレージサウンドを披露し、賛否両論が分かれている(本国のメディアの評価は軒並み低い)。なおこのアルバムのリリース前後からロバート・ヤングがバンドから離脱し、レコード会社もコロムビア・レコードからワーナーへ移籍となった。

2008年

* 2008年7月、ワーナーへのレーベル移籍後第1弾となるアルバム『ビューティフル・フューチャー』を発表。1st以来のポップ性を内包しつつも集大成的な作風となる。それに伴い同年のフジロック・フェスティバルへ出演。しかし、3日目ヘッドライナーの忌野清志郎が癌の再発の為に急遽出演をキャンセル。招聘元のスマッシュとの交渉の結果、Primal Scream(プライマルスクリーム)は出演が予定されていた2日目に続き3日目にはヘッドライナーとして代打登板。彼らは日本のロック・フェス史上初めて2日連続でメインステージのヘッドラインをつとめたアーティストとなった。

Primal Scream(プライマルスクリーム)ディスコグラフィー

* アルバム

* ソニック・フラワー・グルーヴ - Sonic Flower Groove (1987年)
* プライマル・スクリーム - Primal Scream (1989年)
* スクリーマデリカ - Screamadelica (1991年)
* ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ - Give Out But Don't Give Up (1994年)
* バニシング・ポイント - Vanishing Point (1997年)
* エコー・デック - Echo Dek (1997年)
* XTRMNTR (2000年)
* イービル・ヒート - Evil Heat (2002年)
* ライオット・シティ・ブルース - Riot City Blues (2006年)
* ビューティフル・フューチャー - Beautiful Future (2008年)

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