Underworld(アンダーワールド)
日本でも高い人気を誇るイギリス出身のダンス・ユニット
アンダーワールド (Underworld)は、イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ。リック・スミス (Rick Smith)とカール・ハイド (Karl Hyde)の2人組である。
1988年にはアンダーワールドとして活動開始。同年にはファースト・アルバム『アンダーニース・ザ・レーダー』を、そして翌1989年にはセカンド・アルバム『チェンジ・ザ・ウェザー』をリリースしているが、セールス的に伸び悩み、レコード会社から契約を解除されている。
1992年には、新メンバーとしてダレン・エマーソンが加入。それを期にこれまでのニューウェイヴ的なサウンドから、ロマンティックでスケールの大きなハウス/テクノへとスタイルを変えている。
1993年には、ダレン加入後初となるアルバム『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』をリリース。また同年に発表したシングル“Rez”は、クラブ・アンセムとなるヒットを記録した。
カールのヴォーカルを大々的にフィーチャーした1995年発売のシングル“Born Slippy”は、翌年公開の映画「トレインスポッティング」のサントラにも収録されて大ヒット。一躍その名を世に知らしめた。
Underworld(アンダーワールド)のアイテム一覧
UNDERWORLD [アンダーワールド]
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Underworld(アンダーワールド)の略歴
Freur、アンダーワールド第1期
アンダーワールド以前に、リック・スミス、カール・ハイド、アルフィー・トマス (Alfie Thomas)、バーン・バロウズ (Byrn Burrows)、映像作家のジョン・ワーウィッカー (John Warwicker)をメンバーとするFreurというロックバンドが存在していた。Freurは『Doot Doot』(1983年)というスマッシュ・ヒット・シングルを出すが、その後2枚出したアルバムは売れなかった。
1986年、Freurはバズ・アレン (Baz Allen)を加え、アンダーワールドとしてSireレーベルと契約。1987年、トム・ベイリー(トンプソン・ツインズ)プロデュースによる1stアルバム『Underneath The Radar』をリリース後、バロウズは脱退し、パスカル・コンソーリ (Pascal Consoli)が加入。
1988年、2ndアルバム『Change The Weather』をリリース。翌1989年、ユーリズミックスの解散ツアー(のちに再結成)にサポートとして同行するが、1990年、 3rdアルバム制作中にレコード会社との契約が打ち切られ(この幻の3rdアルバム用の曲に、第2期1stアルバムに収録される「m.e.」の原曲「Mother Earth」があった)、長年リックやカールと共に音楽活動を続けてきたアルフィーも脱退し、バンドは解散状態となる。
ダレン・エマーソン加入、第2期スタート
1992年、リックとカールはDJのダレン・エマーソン (Darren Emerson)をメンバーに迎え、テクノのグループとして活動を再開する。この年のグラストンベリー・フェスティバル内Experimental Sound Fieldで行われた18時間にも及ぶライヴは、現在でもカールが度々インタビュー等で話題にすることが多い。プライベート・レーベルのTomato Recordsから500枚限定のシングル、『Mother Earth/The Hump』をリリース。当初はLemon InteruptやSteppin' Razor(リックとダレンで活動する際の名義)など、アンダーワールド以外の名義で特にクラブ色の強い作品をリリースしていたが、まもなくアンダーワールド名義に統合される。
Junior Boy's Own (現JBO)レーベルと契約し、1993年に(公式な)1stシングル『Mmm... Skyscraper I Love You』をリリース後、クラブ・アンセムとなる『Rez』(初回は限定1000枚のピンクレーベルレコードだった)をリリース。一気にテクノシーンの中心アーティストとなる。 その後1stアルバム『dubnobasswithmyheadman』や多数のシングルのリリース、ライヴ・ツアー(初来日公演であった、1994年の新宿リキッドルームこけら落とし公演を含む)を行った。
『トレインスポッティング』ブレイクスルー
1995年のシングル『Born Slippy』のB面(カップリング曲)に収録された「Born Slippy Nuxx」が、1996年公開の映画、『トレインスポッティング』のラストシーンに使われ、メジャー音楽シーンでもその名前が知られるようになる。1996年夏頃にフジテレビで深夜に放送されていた音楽番組『BEAT UK』のUKシングルチャートトップ20で初登場No.1を獲得した。
その後、「Born Slippy Nuxx」はA面曲に昇格し、もともとA面でタイトル・トラックだった「Born Slippy」が収録されない形で、シングルで再リリースされた(レコード/CD自体のタイトルは『Born Slippy』のまま)。
「Born Slippy Nuxx」のヒット直後、2ndアルバム『second toughest in the infants』をリリース(「Born Slippy Nuxx」はボーナスCDを除いて収録されず)。1996年8月10日に日本ランドHOWゆうえんちで開催された、RAINBOW2000でのライヴ・パフォーマンスは、メンバー、オーディエンス双方からの評判が高い。 後に判明したことであるが、「Born Slippy Nuxx」のヒットによって知名度が上がった事が、メンバーを当惑させることとなり一時的な確執へと発展。移動中は一切会話を交わさないなど、解散も視野に入れていたほどであった。
『Beaucoup Fish』、『EVERYTHING, EVERYTHING』
ライヴ・ツアーを終えたアンダーワールドは、約1年半の間スタジオにこもる。途中、1997年、映画『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』のために制作されたシングル『Moaner』のリリースを経て、1998年、ライヴ・ツアーを再開し、制作中の新曲を多数披露する。1999年にはその新曲が収録された3rdアルバム『Beaucoup Fish』をリリースし、名実共にテクノ界のトップへと上り詰めた。
99年冬から翌2000年にかけて、FUJI ROCK FESTIVAL '99で収録されたライヴ映像を使用したDVD『EVERYTHING, EVERYTHING』を制作中、ダレン・エマーソンが脱退。脱退発表時に既に予定されていた複数のフェスティバル・アクトには、リックとカールの2人で出演した。
『EVERYTHING, EVERYTHING』発売と同時に、公式サイトunderworldlive.comを開設し、ライヴ音源、未発表曲、日記等の配信を開始。同年11月には、アンダーワールドの来日公演プランから発展したエレクトロニック・ミュージック・フェスティバル、electraglideを幕張メッセで開催した。
再びデュオへ
2002年に、「Rez」、「Born Slippy Nuxx」に続く新たなアンセム・トラックとなった、「Two Months Off」を収録した4thアルバム、『A Hundred Days Off』をリリース。同年8月から1年間、3年半ぶりの単独日本公演やFUJI ROCK FESTIVAL '03への出演を含むワールド・ツアーが行われた。ツアー後にはアンソロジー盤『1992 - 2002』、シングル『born slippy nuxx 2003』をリリースし、11月、electraglide2003にてスペシャル・ライヴを行った。ほぼ同時に、タイポグラフィック・ジャーナル『In The Belly of Saint Paul』を新たに立ち上げた出版社であるUnderworld Printから出版した。
2003年12月にBBC Radio 1の伝説的DJ、ジョン・ピールの番組でライヴを行って以降、メンバーは再びスタジオワークに移るが、公式ファンサイトdirty.orgのネットラジオdirtyradioを通じて、アンダーワールドの制作中/未発表曲やおすすめの曲をかける生放送のショーを不定期にするようになる。後に、アンダーワールドはどのレーベルとも契約していない(V2と再契約のサインをしなかった)状態であることが判明する。
ダレン・プライスのライヴ参加、The Riverrun Project
2005年夏から、以前からアンダーワールド・オフィシャルDJとしてアンダーワールドと活動を共にしてきたダレン・プライス (Darren Price)をサポートに迎え、ライヴ・ツアーが再開された。BBC Radio 1で放送された、Exit Festival 2005での新曲3曲「Lenny Penne」、「Small Conker And A Twix」、「You Do Scribble」のライヴ音源は世界中のファンから大絶賛を浴びた。
同年秋には公式サイトunderworldlive.comを大幅にリニューアルし、The Riverrun Projectとして、完全新作のMP3/アートワークの独占販売や、過去に配信していたものも含むライヴ音源/映像の大量無料配信を開始した。ダウンロード限定販売第1弾として『Lovely Broken Thing』、iTunes Store(当時はiTunes Music Store)限定EP『JAL to Tokyo』をリリース後、electraglide2005に出演し、その幕張メッセ3時間公演をそのまま収めた3枚組CD『Live in TOKYO 25th November 2005』をelectraglide2005来場者限定で販売した。翌日の大阪ATCホール公演は商品化はされなかったものの、公式サイトで2時間全編ウェブラジオ生中継された。
その後12月に第2弾『Pizza For Eggs』、2006年6月に第3弾『I'm a Big Sister, and I'm a Girl, and I'm a Princess, and this is my Horse』と新作パッケージをThe Riverrun Projectで発表し、最初の3作を全て購入したリスナーには、無料でボーナスmix『The Misterons Mix』を配信した。8月には、The Riverrun Projectからのシングル5作の12インチ・アナログ盤を、Underworldlive.comレーベルからのリリースとしては、初の実店舗を通した形で発売した。なお、The Riverrun Projectで販売しているMP3ファイルは、いずれも複数の曲を30分弱のmixにまとめあげたものだが、この選曲はJBOレーベル社長のスティーヴ・ホールによるものである。
『OBLIVION with Bells』
2007年4月6日、元V2レコーズの中村周市とBeatinkのレイ・ハーンによるレーベル、Trafficと契約、日本での作品リリースを同レーベルから行うことが発表された。
2007年10月3日、5thアルバム『OBLIVION with Bells』をリリース。6, 7月のヨーロッパでのフェスティバル出演時に同アルバムからの新曲を数曲披露し、9月からは本格的なワールド・ツアーをアメリカからスタート。続いてアイルランド、イギリスでの公演を行い、10月17日からのロンドンのRoundhouse3日連続公演ではQuickTimeを利用してのウェブテレビ中継を予定していたが、初日、2日目は成功したものの、最終日はリックの深刻な病気により公演が2008年2月28、29日に延期(一方は追加公演)となった。その後10月26日から11月10日まで予定していたヨーロッパ本土での日程についても、1月から3月への延期が発表された。11月21日からの日本公演についての変更は無く、24日の幕張メッセ公演はウェブテレビ中継、CD発売、DVD収録が実施された。
The Riverrun Project
2005年秋からスタートしたThe Riverrun Projectは継続中であり、underworldlive.comでは楽曲「Phonestrap」、「Autotrader」、「Calon Lân(リックの出身地であるウェールズの賛美歌のカヴァー)」、「Bboy & Bgirl」の制作途中バージョンを、楽曲のバージョン・アップごとに無料で配信している(「Autotrader」はバージョン2から公開)。『OBLIVION with Bells』収録曲「To Heal」のフル・バージョンも、配信が予定されている。
有料配信作品としては、『OBLIVION with Bells』にフィットせず収録されなかった楽曲の配信が予定されており、予定曲として「You Do Scribble」、「Bungalow with Stairs」の名前が挙がっている。
月刊の定期出版物『Book of Jam』も2007年12月に第1号が発行(配信)され、2008年からは『Book of Jam』に加え、『Book of NATURE』、『Book of TOKYO』、『Book of WORDS, VOL.1』、『Book of OI』、『Book of WHITE』、『Book of RIVERRUN』、『Book of PAINT』といった出版物がUnderworld Printより発行される予定である。
Underworld(アンダーワールド)/Born Slippy
“僕は映画音楽の持つ雰囲気とダンスミュージックをいかにうまく融合させるか、ということをずっと追求してきたんだ。
グルーヴ感とアトモスフィアの出合いをね。”
―リック・スミス
少しでもダンス・ミュージックに興味のある人なら誰もが一度は耳にしているだろう名曲「Born Slippy」を生み出したユニット、アンダーワールド。彼らは、ここ日本でも圧倒的なセールスを誇るスーパー・ダンス・アクトだ。ライヴ・パフォーマンスの人気も絶大で、フジロックやエレクトラグライドではヘッドライナーの座に君臨している。


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